プラチナ社会研究会 新産業は、人が輝く暮らしから

内灘町(石川県)

 

ウェブサイト: http://www.town.uchinada.lg.jp

課題

    人口2万6千人余りの当町は、日本海に面した広大な内灘砂丘を擁し、金沢医科大学並びに同病院が立地する医学系文化学園都市である。昭和40年代に急速な人口増加と社会資本の整備が進んだが、当時の流入人口が一挙に高齢化する時期を迎えており、今後高齢化問題への対策が急務となる。高度先進医療が充実する医科大学が立地するが由の保健医療費の伸びは、常に県内トップクラスという負の副産物もある。就業構造は第3次産業が7割近くを占めるサラリーマンの町で域内に雇用を生み出す産業が殆ど見られず、企業誘致・地域活性化が急がれる。また域内にある河北潟は国営干拓事業によって埋め立てられ広大な農地が出現したが、現地で農業を営む酪農・畑作共農作物のブランド化が課題となっている。埋め立てにより湖面面積が縮小した河北潟は水質悪化が急速に進み、農業用水としても浄化が急務となっている。

「プラチナ社会」構築に向けた主要な取り組み

  • 内灘町エコシップ計画を策定し、産・学・官・民連携のエコタウン化を図ることで地域活性化を目指している。平成21年度に地域エネルギービジョンを策定し2008年度に対する2020年度の新エネルギー導入割合4.4%を目標に掲げた。また本年度、市町村では努力義務となっている「地球温暖化対策実行計画」を策定予定で、町を挙げて温暖化対策に取り組み、同時に先進的な実証事業誘致に力を入れたい。管内小・中学校には全て太陽光発電設備が設置され、また町独自のエコスクール認定制度も設けられ、子供から発信するエコな取り組みが町全体に広がることが期待されている。
  • 金沢医科大学とは包括連携協定を締結し、今年度より「ライフケアオンデマンド事業」を展開。女性のライフステージ(妊娠・出産・子育て等)に応じた本人と子供の電子健康手帳・母子手帳を設け、健診記録等を登録。PC・携帯電話等の電子端末によりいつでも閲覧・アクセスが可能で、将来的には人間ドック・特定健診等などにも対応し、幅広い年齢層に利用される先進的な健康管理を目指している。

民間企業に期待するソリューション

  • 湖面に浮かべる大規模な太陽光発電設備を導入し、副産物として光合成が阻害されることによる水質浄化実験。発電した電力は近接する金沢医科大学病院で利用しエネルギーの地産池消を図ると同時に、エコと健康との接点を見出す。

  • 日本海に面し小高い砂丘上に立地する町域では、年間を通して強い風が吹くことから、小型風力発電を町内各箇所に普及させ、風の町として全国発信
  • 町内には17町会があるが、それぞれの地区に公民館施設があり、きめ細やかなコミュニティ組織を形成している。この公民館組織を、高齢者の見守り・社会参画の拠点とする取り組み

その他

  • 河北潟、金沢医科大学病院、砂丘、風、酪農、コミュニティ組織、それらを活かしたプラチナ構想の実現

株式会社三菱総合研究所理事長 小宮山宏

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