リサイクルルートに乗せるため、戦略資源を含む商品には、含有情報の流通・管理を義務付ける。含有量計測のための仕組みを用意する。また、リサイクルした人に対して、リサイクルポイント付与する。
リサイクルのための追加費用やエネルギー消費を最小限とするため、郵便やコンビニなどの既存のロジスティックネットを活用した回収の仕組みを整備する。(例)回収事業者に、無料で回収させる代わりに、一次処理事業を独占的に許可する。
一次処理はロジスティック効率を考え、発生地域で分散処理する。(人口100万人に1箇所:全国に100箇所程度)の処理センターを想定。地域産業と雇用を創出する。
一次処理した資源の買取り、備蓄、販売、先物取引を行う。安定した買い取り価格を設定することで、一次処理センターの安定的な経営を担保する。ただし、買い取り価格は、一次処理センターの経営努力を促すよう設定する。(例)平均コスト+適正利益将来的にはかなりの価格上昇が見込まれる資源を対象としているため、長期的には事業採算性が取れる可能性が高い。しかし、当面は、買取り価格がバージン資源の価格を上回る可能性がある。その場合、買取り資源は主に備蓄に回すことになるため、資金の手当てが必要である。将来の資源確保と価格の上昇のリスクヘッジの対価として産業界が負担する。また、一部公的資金による補助も検討する。
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