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分科会

 

自治体分科会「地方創生シリーズ」第1回 活動報告-Ⅰ

レガシー創造による地域の活性化 ― 2020年オリンピック・パラリンピックの活用 ―

持続可能な地域づくりをめざして、国を挙げて地方創生の取り組みが強化されつつあります。

プラチナ社会研究会では今秋、自治体分科会「地方創生シリーズ」として、5回にわたり地域の活性化に向けた課題を取り上げ、自治体を中心に関係者の皆様と検討を進めてまいります。 第1回として、2020年東京オリンピック・パラリンピック大会を活用した地域の活性化を検討しました。

当日は自治体関係者を中心に多数の出席があり、熱心な検討が行われました。

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講演

【講演1】「2020年オリンピック・パラリンピックを活用した地域活性化」
 (講師:経済産業省 関東経済産業局 地域経済部長 原山 正明様)

p24jichi-20141002-2昨年9月、2020年のオリンピック・パラリンピック開催地が東京に決定したことを受けて、東京を中心として地域経済活性化についての期待が高まっています。この期待を現実のものとし、さらにはその波及を東京地域にとどまらず、関東広域、さらには日本全体に広げていくことが重要です。

地域経済の活性化を実現するためには、これから開催までの期間に、世界へ向けて「日本」及び「地域」の魅力を発信し、地域経済への関心を呼び起こすための事前準備が各方面で多数行われることが求められます。

このため、関東経済産業局では、招致決定後、直ちに「2020年東京オリンピック・パラリンピック活用地域活性化戦略プラン検討会」を設置し、これまで2回の検討会及び3回のコラボレーションシンポジウムを開催してきました。さらにこの9月30日、局内に「2020年東京オリンピック・パラリンピック活用地域活性化タスクフォース」を設置し、体制の強化も図っています。

検討会の中間報告にあたっては、2020年に世界に向けて発信することが望ましい「日本の魅力」として、「アニメ・ポップカルチャー」、「まちづくり・国土強靭化」、「ものづくり・テクノロジー」、「伝統文化・日本食」、「超高齢先進国」の5分野を設定し、戦略プランを作成しました。プランの名称には「お・も・て・な・し」にちなんだ呼称を用いるなど、親しみやすさにも留意しました。

具体的なおもてなし戦略プランとして、5分野で計20のプランを策定し、実現に向けた活動を進めています。これらのプランは全国に適用可能なものも多数あり、各地域でどんどん取り入れ、活用してもらえれば良いと考えています。

関東経済産業局では、オリンピック・パラリンピックに関連した全国各地の取組情報を集約し、情報共有・交流を進めたいと考えております。皆様の具体的な取組に関する情報をお寄せいただけると幸いです。

【講演2】「レガシー共創による地方創生に向けて
  ―レガシー共創協議会による取組のご紹介―」

 (講師:株式会社三菱総合研究所 “ビジョン2020”推進センター長 仲伏 達也)

p24jichi-20141002-3近年、オリンピック・パラリンピックはスポーツイベントにとどまらず、開催都市と国が社会全体について未来への良い遺産(レガシーといいます)を築くことが重視され、ロンドン大会から具体的な取り組みが強化されました。この中で国レベルでの取組とともに、スコットランドや主要都市のグラスゴーなどでローカルプランが策定されるなど、地域への広がりも見られました。

ロンドン大会ではオリンピックパークを中心とする東部地域の再生が第1の成果としてあげられていますが、国民のボランティア意欲が高まり、参加者が増えたこと、関連する文化プログラムに国の人口と同じくらいの延べ4300万人が参加したことなどが注目されるところです。

2020年の東京大会に向けても、レガシー創造に向けた取り組みが開始されています。大会組織委員会は施設・街づくり、スポーツ、文化・伝統・教育・平和、テクノロジー・産業・経済成長・金融、東日本大震災からの復興の5分野を中心にレガシー構築を検討中です。

三菱総合研究所が主宰するプラチナ社会研究会では、本年4月に分科会として「レガシー共創協議会」を設置し、産官学の170を超える企業・団体の参加・連携による検討を進めて来ました。

7月末にとりまとめた中間成果では、わが国でレガシー創造に取り組むための4つの視点を設定しました。社会課題を解決する契機としてオリンピック・パラリンピックの効果を活用する、2020年にとどまらずその先を展望した取り組みとする、東京に限定されることなく日本全体、世界に向けた効果を生み出す、個別組織・分野ではなく広範に連携した取組とする、の4点です。

2019年にはラグビーのワールドカップが全国を舞台に、2021年にはワールドマスターズゲームが関西一円で開催されます。この2つの世界大会との連携も進めています。

各地域において、事前合宿の誘致などすでに取り組みが始められていますが、ぜひそれぞれの地域でレガシープランを作成し、地域活性化にオリンピック・パラリンピックを有効活用していただきますようお願いします。私どもも皆様と連携して取り組んでまいります。

続き:活動報告-Ⅱ【事業のご提案】 地域に根差したレガシーの共創

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本件に関するお問い合わせ
三菱総合研究所 プラチナ社会研究会
自治体分科会「地方創生シリーズ」事務局 担当:菅原・檜垣
E-mail: p24jichi-local-ml@mri.co.jp TEL: 03-6705-6009

株式会社三菱総合研究所理事長 小宮山宏

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