代表提案者:中部大学
共同提案者:大日本コンサルタント株式会社、株式会社三菱総合研究所
日本における都市への投資は、個別/短期にゼロベースでスクラップアンドビルドを繰り返すフローの営みでした。このため、このままでは築き上げた経済的な豊かさを都市の姿に体現することなく、停滞・衰退に向かうのではないかと懸念されます。
そこで、過去のストックを的確に受け継ぎ、人々の生活の質(QOL)を高めるよう長期継続的に積み増していく「都市のストック化」の営みが必要です。また、低炭素かつ強靭でインフラ維持コストの低い「都市の持続化」を同時達成し、後世に受け継がれうる「継承可能都市」の形成が必要です。
継承可能都市の形成は、超高齢人口減少社会がさらに進展し、経済の停滞あるいは衰退が懸念される中、まだ経済大国としてとどまっている現在(いま)が最後のチャンスです。
本分科会では、「都市のストック化」と「都市の持続化」を同時達成し、財政制約を踏まえた災害の激甚化への対応も含め、後世に受け継がれうる都市の姿「継承可能都市」を形成していく方法論を具体的なモデル都市での実践も含めて検討します。
(1)継承可能都市の理念形成と共有
●林教授提唱案をベースとして継承可能都市の定義や要件を検討
●参加メンバー間での共通認識を形成
●理念の普及方法の検討
(2)継承可能都市の先進事例分析
●国内先進事例(街区単位)
●海外先進事例(ドイツ諸都市ほか)
(3)継承可能都市の可視化
●スマートシュリンクに向けた撤退集約地区候補の可視化(QOL/インフラコスト)
●継承可能都市(街区単位)の評価
●継承可能都市ランキング(NPS等活用)
(4)モデル都市(街区)での実証
●四日市での実証
●高知での実証
(5)継承可能都市の社会実装手法検討
●クオリティ・ストック実現に向けた集約地区の再構築手法(制度設計)
●スマートシュリンクの実践手法
●新技術での対応
●継承可能都市の形成に向けたビジネスモデル
自治体関係者、都市計画/開発関係者
フェーズ1【(1)~(3)前半)】:2019年11月~2020年3月
・キックオフセミナー:2019年11月20日(水)
・第2回分科会:2020年1月30日(木)
フェーズ2【(3)後半~(5)】:2020年4月~2021年3月
無料
2019年11月~12月
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